「香六義」及び本図(ベンゼン環に漢字六文字を配した図)は、芳浄流香道の独自体系です。無断転載・複製・改変・商用利用を禁じます。

香りの理論体系〝香六義″

香りの世界を、感覚で言語化するのではなく、道理に基づいて整理・体系化しました。

香りは、人間を含む動物や昆虫にとって最も原始的な感覚でありながら、目で確認できない感覚です。それ故に、学びとして深まり難い側面がありました。

そこで芳浄流では、嗅覚という香りの感覚の世界を「香六義」という理論体系に整理しました。感覚としての香りを、秩序ある一つの小宇宙として捉え、香りの性質、香りの組み合わせ、香りの広がり、香りの余韻、香りの心身への影響などを整理して学ぶことで、創香を単なる香りの組み合わせとしてではなく、精神性を伴う香道として進化させました。

芳浄流香道は、①系、②象、③相、④位、⑤響、⑥律と称する六つのグループ理論で構成されており、この理論を編み出した芳浄流始祖井上芳山は、この理論に、芳山が東京文京区本駒込の芳浄流香道本部の窓から日々目にしている江戸の名園「六義園※」の名にちなんで、「香六義」と命名しました。井上が、別の号として「六義斎」を名乗るのも、同じ理由に因ります。

※六義園は、小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられた庭園で、元禄8年(1695年)、時の大老柳沢吉保が五代将軍・徳川綱吉より賜った広大な武蔵野の平原に造営した庭園であり、吉保の文学的造詣の深さを投影した名称を持つ繊細で温和な日本庭園です。
「六義園」の名称は、中国の古い漢詩集である「毛詩」の「詩の六義」、すなわち「風・賦・比・興・雅・頌」という分類法に由来していることから、井上芳山は、この「毛詩」の「詩の六義」を、芳浄流香道の六つの理論 「系、象、相、位、響、律」に置き換え「香六義」として体系化しました。

CONTACT

お問い合わせ

ご不明な点やご相談、ご注文に関するご質問などがございましたら、お気軽にご連絡ください。3営業日以内に折り返しご連絡させていただきます。

お問い合わせフォーム

keyboard_arrow_right